馆藏 金泽大学资料馆

⾦沢⼤学医学類旧書庫（旧制⾦沢医科⼤学附属図書館書庫）

金沢大学医学類旧書庫は，1926（大正15）年竣工の鉄筋コンクリート造３階建の建物です。金沢医科大学時代に建てられたもので，当初は同大学附属図書館の書庫として建設され，通路を介して図書閲覧室とつながっていました。現在は医学図書館が別に建設されてそこに図書の閲覧・収蔵機能が移っており，書庫部分のみが医学教育用資料などの資料倉庫という形で残っています。北東−南西軸が15.56ｍ，北西−南東軸が9.15ｍをはかり，全体形が直方体状を呈します。直方体を基調として，簡素で幾何学的な装飾だけで外観を飾っており，セセッションやドイツ表現派の影響をうかがわせます。内部も簡素ですが，各階に造り付けられた特注の書架や１階から３階を貫く書籍運搬用昇降機（1926年製造）などが現存しており，収蔵資料も含めて歴史的・文化的価値が高いです。宝町の地における医学の近代化，ひいては金沢大学の医学の歴史を物語る建物と言えるでしょう。

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