所蔵 金沢大学資料館
第四高等学校物理実験機器 マグデブルグ半球
- 公開状況
- 常設展示なし
- 時代
- 購入:1878(明治11)年
- 形態・種別
- 機器
- 地域
- 製造地 : アメリカ,ボストン
第四高等学校で使用されていた教育実験用機器の一つです。本資料は,大気圧の強さを調べるための実験として有名な「マグデブルグ半球」です。「重学」,すなわち現在の力学分野の「気体」に関する教育に使用されていました。ドイツ中部エルベ川上流部,ハルツ山麓にある町マグデブルグ(Magdeburg)の市長であったオットー・フォン・ゲーリケ(Otto von Guericke)が,1654年にこの銅製の半球を密着して内部の空気を除くと,大気圧のために半球が容易に引き離されない事を示しました。この実験では,16頭の馬が必要でした。この実験により,「地上の物体が大気の圧力を受けている」事が証明されたのであり,歴史的に重要な資料です。本資料は,1850年にアメリカ・ボストンに設立された物理学機器・航海用機器メーカーであるE.S.RITCHIE製で,半球についたコックは内部を真空にするために付けられています。
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金沢城からの大学キャンパス移転に際して、前身校から伝わる貴重な資料を長く保存・利用するため、1989(平成元)年に設置されました。
美しい形状の物理実験機器や、100年前のキノコの姿を今も観察できるキノコムラージュ標本などかつての教材が、現代では見て楽しい博物資料となって当館に収蔵されています。
100年前の医学生の勤勉ぶりがわかる時間割表などの文書資料、キャンパス内で発掘された考古資料も数多く保管しています。
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