所蔵 石川県埋蔵文化財センター
七尾城跡出土 紀年銘資料
- 公開状況
- 常設展示なし
- 時代
- 戦国時代(16世紀)
- 形態・種別
- 考古資料
- 地域
- 石川県七尾市古屋敷町ほか
七尾城跡は,能登国の守護(しゅご)畠山氏によって築かれた,全国有数の規模(約300ha)をもつ戦国時代の城館跡(じょうかんあと)です。山の上からふもとの城下にかけて,多数の屋敷地や町並みが連なり,大いに繁栄しました。
1577(天正5)年に上杉謙信の攻撃によって落城し,その後,1581(天正9)年には織田信長から能登一国を与えられた,前田利家が入城しました。
能越自動車道路に係る発掘調査では,年号が刻まれた遺物が見つかっています。
狛犬台座(こまいぬだいざ,長さ10.6㎝。写真左側)の裏面には,「永禄□/松井」と刻まれています。永禄年間(1558~1570年)は,七尾城が最も栄えていた時期であり,その頃の奉納品(ほうのうひん)と見られます。
また,硯(すずり,長さ6.4㎝。写真右側)の側面には「天正九年」と刻まれています。1581(天正9)年は前田利家の入城年であり,七尾城落城後の情報を知る貴重な資料となります。
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石川県の歴史と文化を伝える埋蔵文化財(遺跡)の発掘調査や出土品整理、報告書刊行を行うとともに、それらの成果を生かした展示や講座などを開催する開放型の施設として、1998(平成10)年に開館しました。
展示室には、テーマや時代別のコーナーなどがあり、県内各地の遺跡から発見された貴重な土器、石器などを見て、触れることができます。2001(平成13)年には、古代人の生活やワザをいつでも楽しく体験できる古代体験ひろばもオープンしました。
大人から子供まで、気軽に郷土の歴史を学びながら、文化財に対する関心と理解を深めることができます。
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