所蔵 羽咋市歴史民俗資料館
吉崎・次場遺跡出土 内行花文鏡
- 公開状況
- 展示中
- 時代
- 弥生時代
- 形態・種別
- 考古資料
- 地域
- 石川県羽咋市
国指定史跡吉崎・次場遺跡では,弥生時代後期の銅鏡が出土しています。県内でも「弥生の鏡」が出土した遺跡は数少なく,能登では唯一の事例です。「内行花文」という文様は,中国の銅鏡にさかのぼり,大陸から北九州,山陰を経て,文様が模倣・簡略化されながら,北陸の羽咋まで伝わったと考えられています。青銅器の祭器を持つ集落は北陸地域でも限られており,吉崎・次場遺跡が,能登の弥生文化の先進地となる拠点集落であったことを伝えています。
銅鏡は,神への祈りに使用された祭器です。現在も市内の各集落で春・秋の祭礼が行われているように,羽咋の弥生ムラでも,この鏡を用いて稲作の祈りや感謝の祭りが行われていたことが想像できます。
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1983(昭和58)年に開館した、郷土資料館タイプの博物館です。羽咋市の歴史と文化を伝える資料(考古資料、歴史資料、民具資料など)を収集し、保存、調査研究、展示公開しています。1階の民具展示室では、羽咋の昔の暮らしの道具(民具資料)を解説しています。2階の歴史展示室では、国指定史跡吉崎次場遺跡と寺家遺跡を中心に、遺跡からの貴重な出土品を展示しているほか、古文書史料などの歴史資料も展示しています。勾玉づくりや火起こし体験などの古代体験講座やイベントも開催しています。気軽に立ち寄り、羽咋の歴史に触れてみてください。
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