所蔵 羽咋市歴史民俗資料館
吉崎・次場遺跡出土 火きり臼
- 公開状況
- 展示中
- 時代
- 弥生時代
- 形態・種別
- 考古資料
- 地域
- 石川県羽咋市
縄文時代以来,人々は「火」を利用して,調理や土器づくりなどを行い,生活を発展させてきました。吉崎・次場遺跡では,弥生時代の火おこしの道具「火きり臼」が出土しています。杉板に黒く焦げた穴があり,棒をこする摩擦熱を使って火をおこしていたことがわかります。
火と土器を用いれば,収穫した硬い米などの食材を柔らかく炊いて食べることができます。これは,より効率的な栄養摂取と長寿命化を実現します。集落に高齢層~若年層が存在するようになると文化や技術が世代を越えて蓄積・継承され,新しい文化発展の原動力になっていきます。遺跡が伝える古代の痕跡は,現代の長寿命化社会や地域の持続可能性のあり方のヒントをも教えてくれます。
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1983(昭和58)年に開館した、郷土資料館タイプの博物館です。羽咋市の歴史と文化を伝える資料(考古資料、歴史資料、民具資料など)を収集し、保存、調査研究、展示公開しています。1階の民具展示室では、羽咋の昔の暮らしの道具(民具資料)を解説しています。2階の歴史展示室では、国指定史跡吉崎次場遺跡と寺家遺跡を中心に、遺跡からの貴重な出土品を展示しているほか、古文書史料などの歴史資料も展示しています。勾玉づくりや火起こし体験などの古代体験講座やイベントも開催しています。気軽に立ち寄り、羽咋の歴史に触れてみてください。
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