所蔵 羽咋市歴史民俗資料館

吉崎・次場遺跡出土　銅鐸鋳型片

弥生時代といえば，「稲作」と「青銅器祭祀」を思い浮かべます。吉崎・次場遺跡では，内行花文鏡という国内で製造した銅鏡が出土していますが，このほかにも「銅鐸」を作っていた鋳型の破片が出土しています。一見して，ザラついた土の塊に見えるかもしれませんが，高温を受けて赤色に変色した部分があり，青銅器を鋳造した鋳型片とわかります。弥生時代の羽咋にも，青銅器文化が伝わっていたのです。
青銅器の鋳造技術は，当時最先端のハイテクノロジーです。青銅器鋳型は，一般的な集落遺跡からは，まず発見されません。吉崎・次場遺跡が，古代羽咋が弥生文化の先進地であったことをよく伝えています。

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