所蔵 羽咋市歴史民俗資料館

柴垣円山1号墳出土 短甲

公開状況
展示中
時代
古墳時代中期
形態・種別
考古資料
地域
石川県羽咋市

古墳時代中期の5世紀は,死者を埋葬する石室のなかに直刀や短甲などの「武具」に加え,馬の装飾具の「馬具」も副葬されるようになることから「武人の時代」とも呼ばれます。
羽咋では,5世紀前半の柴垣円山1号墳(柴垣町)で,直刀と短甲が出土しています。6世紀初頭の滝3号墳(滝町)では,直刀や鉄鏃のほか,馬の手綱を引く轡や鈴杏葉という飾り金具も出土しており,武具や馬具を副葬する古墳文化が中央から能登にも伝わっていたことがわかります。
これらの武具や馬具は,地方では生産が困難な製品です。古代羽咋を率いた有力者たちは,中央の古墳文化をいち早くキャッチし,これらを権威・権力のシンボルとして備えたとみられます。

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羽咋市歴史民俗資料館

1983(昭和58)年に開館した、郷土資料館タイプの博物館です。羽咋市の歴史と文化を伝える資料(考古資料、歴史資料、民具資料など)を収集し、保存、調査研究、展示公開しています。1階の民具展示室では、羽咋の昔の暮らしの道具(民具資料)を解説しています。2階の歴史展示室では、国指定史跡吉崎次場遺跡と寺家遺跡を中心に、遺跡からの貴重な出土品を展示しているほか、古文書史料などの歴史資料も展示しています。勾玉づくりや火起こし体験などの古代体験講座やイベントも開催しています。気軽に立ち寄り、羽咋の歴史に触れてみてください。

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