所蔵 羽咋市歴史民俗資料館

砂に埋もれた土器(羽咋の砂丘と寺家遺跡)

公開状況
一部展示
時代
奈良・平安時代
形態・種別
考古資料
地域
石川県羽咋市

寺家遺跡は,羽咋の海岸砂丘に位置する遺跡で,約2mもの厚さの砂の下に埋もれています。だからこそ,遺跡の保存状態もよく,「なぎさの正倉院」とも呼ばれています。この遺跡を覆う砂丘は,他の遺跡でも確認されており,羽咋の海岸部全体を覆い尽くすほどの大規模な自然環境変化が起こったことを伝えています。
羽咋の砂丘は,白山を源流とする手取川から放出された非常に細かい粒子の砂が,日本海沿岸流に運ばれ漂着することで作られています。現在,千里浜海岸の浸食が心配されていますが,砂丘の遺跡「寺家遺跡」を調べることは,古代から現在にかけての羽咋の砂丘海岸形成のメカニズムを知ることにもつながっています。

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羽咋市歴史民俗資料館

1983(昭和58)年に開館した、郷土資料館タイプの博物館です。羽咋市の歴史と文化を伝える資料(考古資料、歴史資料、民具資料など)を収集し、保存、調査研究、展示公開しています。1階の民具展示室では、羽咋の昔の暮らしの道具(民具資料)を解説しています。2階の歴史展示室では、国指定史跡吉崎次場遺跡と寺家遺跡を中心に、遺跡からの貴重な出土品を展示しているほか、古文書史料などの歴史資料も展示しています。勾玉づくりや火起こし体験などの古代体験講座やイベントも開催しています。気軽に立ち寄り、羽咋の歴史に触れてみてください。

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