所蔵 羽咋市歴史民俗資料館

墨書土器が教えるもの

公開状況
常設展示なし
時代
奈良・平安時代
形態・種別
考古資料
地域
石川県羽咋市

寺家遺跡では,墨で文字が書かれた「墨書土器」が豊富に出土しています。墨書土器は,遺跡内に役人などの識字者が存在したこと示し,遺跡の性格を考えるうえで貴重な研究資料になります。
墨書土器の文字には,人名,地名,施設名などのほか,縁起の良い文字とされる「吉祥文字」も見つかります。寺家遺跡では,とくに「大」の文字が書かれた土器が多数見つかっており,遺跡の性格から神社の神まつりに使用された特別な什器であったと考えられています。兵庫町の長者川遺跡では,このほかにも「冨」の文字が書かれた墨書土器も見つかっており,祭祀などに使用する土器に文字を書いて富や幸福を祈る信仰文化があったことがわかります。

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羽咋市歴史民俗資料館

1983(昭和58)年に開館した、郷土資料館タイプの博物館です。羽咋市の歴史と文化を伝える資料(考古資料、歴史資料、民具資料など)を収集し、保存、調査研究、展示公開しています。1階の民具展示室では、羽咋の昔の暮らしの道具(民具資料)を解説しています。2階の歴史展示室では、国指定史跡吉崎次場遺跡と寺家遺跡を中心に、遺跡からの貴重な出土品を展示しているほか、古文書史料などの歴史資料も展示しています。勾玉づくりや火起こし体験などの古代体験講座やイベントも開催しています。気軽に立ち寄り、羽咋の歴史に触れてみてください。

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