所蔵 羽咋市歴史民俗資料館
邑知潟の「チジブネ」
- 公開状況
- 展示中
- 時代
- 昭和末期まで
- 形態・種別
- 民俗資料
- 地域
- 石川県羽咋市
邑知潟では,昭和末期ごろまで,木造の漁舟が使用されていました。小型の細長い舟で,漁師さんが単独・手漕ぎで操作して漁を行っていました。潟漁師を多く抱えていた千路町(ちじまち)から名をとって「チジブネ」と呼ばれていました。
舟の舳先には「バン」と呼ばれる足場があり,漁師さんは,ここに立って投網を投げ込みます。不安定な舳先に立って投網を投げるのは技術が必要で,潟漁師さんの腕の見せ所です。昭和後期ごろから徐々にFRPなど樹脂製の舟に代わり,チジブネは見られなくなりました。この舟が,現存する最後の一艘であり,邑知潟の和舟による漁労文化を伝える大切な資料となっています。
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1983(昭和58)年に開館した、郷土資料館タイプの博物館です。羽咋市の歴史と文化を伝える資料(考古資料、歴史資料、民具資料など)を収集し、保存、調査研究、展示公開しています。1階の民具展示室では、羽咋の昔の暮らしの道具(民具資料)を解説しています。2階の歴史展示室では、国指定史跡吉崎次場遺跡と寺家遺跡を中心に、遺跡からの貴重な出土品を展示しているほか、古文書史料などの歴史資料も展示しています。勾玉づくりや火起こし体験などの古代体験講座やイベントも開催しています。気軽に立ち寄り、羽咋の歴史に触れてみてください。
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