所蔵 羽咋市歴史民俗資料館

邑知潟の農具「田舟(タブネ)」

公開状況
展示中
時代
昭和(戦後期)まで
形態・種別
民俗資料
地域
石川県羽咋市

邑知潟は,江戸時代後期から明治期にかけて「新開(しんかい)」とよばれる埋め立てが行われてきました。こうして新しく農地化した潟ぶちの農地は非常に軟弱で,潟底のヘドロを盛り上げて畝田(うねだ)とする方法をとるなどして,少しずつ収穫量を増やしてきました。田舟(タブネ)は,このような軟弱な田んぼで,収穫した稲などを運搬するために使用された道具です。田面を擦って這うように用いたことから「田ずり舟」とも呼ばれます。
戦後の邑知潟干拓工事で,田んぼは増加しましたが,非常に軟弱で,腰までヘドロに浸かっての農作業を強いられました。「タブネ」は,戦後の昭和期まで使用されていました。

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羽咋市歴史民俗資料館

1983(昭和58)年に開館した、郷土資料館タイプの博物館です。羽咋市の歴史と文化を伝える資料(考古資料、歴史資料、民具資料など)を収集し、保存、調査研究、展示公開しています。1階の民具展示室では、羽咋の昔の暮らしの道具(民具資料)を解説しています。2階の歴史展示室では、国指定史跡吉崎次場遺跡と寺家遺跡を中心に、遺跡からの貴重な出土品を展示しているほか、古文書史料などの歴史資料も展示しています。勾玉づくりや火起こし体験などの古代体験講座やイベントも開催しています。気軽に立ち寄り、羽咋の歴史に触れてみてください。

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