所蔵 羽咋市歴史民俗資料館

藁の道具「ツブラ」

生活具のなかでも，藁の道具は，最終的に燃料として燃やして使いきることができるため，状態よく残ることは少ないです。稲作を基盤とする生活にとって，藁は身近で欠かせない素材であり，さまざまな農具や生活具が作られてきました。
「ツブラ」もまた，こうした多彩な藁の生活具のひとつです。本来は，炊いたご飯を入れたオヒツを入れて保温する道具ですが，この資料は他の用途にも用いられ，小さな赤ちゃんを入れておくベビーベッドのようにも使っていました。女性たちは，赤ちゃんをツブラにいれて，目の届くところに置き，畑作業などを行いました。

本サイトに掲載しているテキスト・画像などのコンテンツ全般について、無断でのダウンロードやスクリーンショット、転用、転載等は禁止しています。