所蔵 石川県埋蔵文化財センター
動物遺体と骨角器(どうぶついたい と こっかくき)
- 公開状況
- 常設展示なし
- 時代
- 弥生時代中期後葉(紀元前約100年頃)
- 形態・種別
- 考古資料
- 地域
- 石川県小松市土居原町,日の出町,こまつの杜
地下水位の高い低湿地に立地する八日市地方遺跡では、土器や石器のほかに、普通の遺跡では残りにくい動物の骨(動物遺体)や角を素材に製作された道具(骨角器)がたくさん見つかりました。
動物遺体はイノシシやニホンジカが多く、イヌ、タヌキ、カワウソ、ムササビなどの中小型動物のほか、アシカ、クジラなどの海に生息する動物もみられます。なかでも、弥生時代のイヌは、猟犬として活躍し、丁寧に埋葬された事例の多い縄文時代と比べて全国的に少なく、出土状況の明らかな事例として大変貴重な資料になります。
また、たくさん見つかったニホンジカは、硬くて緻密な特性をもつ鹿角で作られた漁労具や加工途中の鹿角が多くみられ、鉄製の工具を用いた鋭利な加工痕跡が遺されています。
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石川県の歴史と文化を伝える埋蔵文化財(遺跡)の発掘調査や出土品整理、報告書刊行を行うとともに、それらの成果を生かした展示や講座などを開催する開放型の施設として、1998(平成10)年に開館しました。
展示室には、テーマや時代別のコーナーなどがあり、県内各地の遺跡から発見された貴重な土器、石器などを見て、触れることができます。2001(平成13)年には、古代人の生活やワザをいつでも楽しく体験できる古代体験ひろばもオープンしました。
大人から子供まで、気軽に郷土の歴史を学びながら、文化財に対する関心と理解を深めることができます。
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