所蔵 金沢大学資料館

医学教示図 成医(せいい)学校蔵版 人体局所解剖図 第二十図

公開状況
展示中
時代
発行年 : 1891(明治24)年
形態・種別
掛図
地域
発行地 : 東京

金沢大学医学類の前身校において,医学教育に使われていた医学教示図の一つです。本資料は,「成医学校蔵版 人体局所解剖図 第二十図」で,咀嚼筋,内顎動脈,顎部・顔面部静脈,翼状部神経が細かく描かれています。この成医学校というのは,現在の東京慈恵医科大学の前身で,1881(明治14)年に成医会講習所として創立され,1890(明治23)年から1891(明治24)年まで成医学校を名乗っていました。すなわち本資料は,明治20年代はじめに国内で作られたリトグラフ(石版画)による解剖図であり,医学教育史だけでなく印刷技術史においても貴重です。なお,本図を印刷したのは1885(明治18)年に東京都京橋区元数寄屋町(現在の銀座五丁目)に設立された印刷会社である泰錦堂石印で,東京秀英舎石印を経て現在の大日本印刷につながります。

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金沢大学資料館

金沢城からの大学キャンパス移転に際して、前身校から伝わる貴重な資料を長く保存・利用するため、1989(平成元)年に設置されました。
美しい形状の物理実験機器や、100年前のキノコの姿を今も観察できるキノコムラージュ標本などかつての教材が、現代では見て楽しい博物資料となって当館に収蔵されています。
100年前の医学生の勤勉ぶりがわかる時間割表などの文書資料、キャンパス内で発掘された考古資料も数多く保管しています。

〒920-1192 金沢市角間町 Googleマップ

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