所蔵 金沢大学資料館
第四高等学校物理実験機器 六分儀
- 公開状況
- 常設展示なし
- 時代
- 購入:1931(昭和6)年以前
- 形態・種別
- 機器
- 地域
- 製造地 : イギリス,ロンドン
第四高等学校で使用されていた教育実験用機器の一つです。本資料は,六分儀(セックスタント)で,天体の高度を測定する小型機器です。「重学」,すなわち現在の力学分野の「測量」に関する教育に使用されていました。航海中に観測地点の緯度,経度を求めるために使用される機器です。外側の円弧には0°-60゜の目盛が付けられて,これと中心部とを連結した固定枠があり,円を6等分した形から六分儀の名があります。固定枠を鉛直に立て,半透明鏡を通過してくる光により水平線の像を望遠鏡で見ながら,反射鏡を回転させます。天体(星)からの光が反射鏡と半透明鏡で反射して望遠鏡に入って像を結びます。この像と水平線の像の重なる時の回転角の2倍が天体の高度となるのです。ガノー(Adolphe Ganot)の物理学書には詳しい説明があります。本資料は,イギリス・ロンドンのHeath&CO.LTD.製です。
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金沢城からの大学キャンパス移転に際して、前身校から伝わる貴重な資料を長く保存・利用するため、1989(平成元)年に設置されました。
美しい形状の物理実験機器や、100年前のキノコの姿を今も観察できるキノコムラージュ標本などかつての教材が、現代では見て楽しい博物資料となって当館に収蔵されています。
100年前の医学生の勤勉ぶりがわかる時間割表などの文書資料、キャンパス内で発掘された考古資料も数多く保管しています。
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