所蔵 金沢大学資料館

考古資料 人物埴輪1号

公開状況
常設展示なし
時代
古墳時代後期
形態・種別
考古資料
地域
石川県宝達志水町北川尻

本資料は,北河尻村(現在の宝達志水町北川尻)から出土したとされる,古墳時代後期の須恵質の人物埴輪の一つです。頭部と両足を欠きますが,よく似た小松市矢田野エジリ古墳出土埴輪との比較から,巫女埴輪と考えられます。本資料は,『北陸人類学会志』第2編に石版図・解説図とともに紹介されています。同誌には,「(一)埴輪土偶。明治廿四年能登国羽咋郡免田村西喜三次氏同郡北河尻村に発見し。廿九年十一月一日須藤求馬北山重正の両氏同郡探検の際。西氏より譲り受けたるものなり。」とあり,本資料の裾部分にはそれと同様の内容の「明治廿四年発見 能登国羽咋郡北河尻村発見 仝郡免田村 西喜三次氏 寄贈」と筆書きされています。1891(明治24)年に北河尻村で出土したものが,免田村(現宝達志水町免田)の西喜三次から北陸人類学会・第四高等学校教員の須藤求馬に譲り渡され,それが四高の後身校である金沢大学に受け継がれたものと考えられます。『押水町史』には,本資料が騎馬男子埴輪とともに写真付きで紹介されており,採集地に「免田大海川口遺跡」の名が与えられています。

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金沢城からの大学キャンパス移転に際して、前身校から伝わる貴重な資料を長く保存・利用するため、1989(平成元)年に設置されました。
美しい形状の物理実験機器や、100年前のキノコの姿を今も観察できるキノコムラージュ標本などかつての教材が、現代では見て楽しい博物資料となって当館に収蔵されています。
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