所蔵 金沢大学資料館

加賀藩校扁額 明倫堂

公開状況
展示中
時代
作成年代 :1792(寛政4)年
形態・種別
美術工芸
地域
石川県

1792(寛政4)年に,第11代藩主前田治脩によって創設された加賀藩校の扁額の一つです。本資料は,朱子学を中心に,和学,漢学,漢医学,算術,歴史,天文等を学ぶ文学校「明倫堂」の扁額です。初代学頭である新井白蛾の揮毫によるもので,額面は,欅の一枚板で作られ,文字の輪郭を片切彫にして文字面を浮き彫りにして,金箔を押しています。額の細工は,加賀藩細工所の木彫師である沢阜忠平の手によるものです。1871(明治4)年の廃藩置県により,藩校は廃止されましたが,その後,石川師範学校講堂に掲げられ,金沢大学に引き継がれて現在に至っています。280cm(W)×130cm(H)×40cm(D)で重さ107.6kgと,現存する全国の藩校扁額としては最大級のもので,金沢市有形文化財に指定されています。

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金沢大学資料館

金沢城からの大学キャンパス移転に際して、前身校から伝わる貴重な資料を長く保存・利用するため、1989(平成元)年に設置されました。
美しい形状の物理実験機器や、100年前のキノコの姿を今も観察できるキノコムラージュ標本などかつての教材が、現代では見て楽しい博物資料となって当館に収蔵されています。
100年前の医学生の勤勉ぶりがわかる時間割表などの文書資料、キャンパス内で発掘された考古資料も数多く保管しています。

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