所蔵 金沢大学資料館
第四高等学校物理実験機器 経緯儀
- 公開状況
- 常設展示なし
- 時代
- 購入 : 1931(昭和6)年以前
- 形態・種別
- 機器
- 地域
- 製造地 : アメリカ,トロイ
第四高等学校で使用されていた教育実験用機器の一つです。本資料は,経緯儀(トランシット)で,高度・方位角を測る測量機器です。「重学」,すなわち現在の力学分野の「測量」に関する教育に使用されていました。小型望遠鏡を水平軸,および垂直軸の回りを回転するように据えつけ,水平環,垂直環によって観測物体の高度および方位角を測定します。測量用のものをトランシットと呼び,天体測定用をテオドライトと呼びます。方位角測定用の目盛板(水平環)で方位角を観測し,高度測定用の目盛り板(垂直環)で高度(角度)を観測します。各目盛板には副尺が付けられ,1/3°まで正確に読むことが可能です。本資料は,1845年設立のアメリカ・トロイの測量機器メーカーW.&L.E.Gurley製です。
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金沢城からの大学キャンパス移転に際して、前身校から伝わる貴重な資料を長く保存・利用するため、1989(平成元)年に設置されました。
美しい形状の物理実験機器や、100年前のキノコの姿を今も観察できるキノコムラージュ標本などかつての教材が、現代では見て楽しい博物資料となって当館に収蔵されています。
100年前の医学生の勤勉ぶりがわかる時間割表などの文書資料、キャンパス内で発掘された考古資料も数多く保管しています。
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