所蔵 金沢大学資料館

第四高等学校物理実験機器 サイレン

公開状況
展示中
時代
購入 : 1881(明治14)年~1887(明治20)年
形態・種別
機器
地域
製造地 : ドイツ,ボン

第四高等学校で使用されていた教育実験用機器の一つです。本資料は,サイレン(ジレーネ)で,「音響学」に関する教育に使用されていました。本資料は,元々第四高等学校の前身校である石川県専門学校の備品だったものです。音叉等の物体の振動数を測定する機器で,小穴の開いた回転円板と固定円板が下部にあり,足踏ふいごからの空気を圧力調節器を通して-定圧にして送り込むと,回転して音を発生します。この回転数は上部の回転計で読み取られ,音の振動数を求めることができます。また,音叉等と同調させて,その音の振動数を知ることも可能です。本器はリッテル(Georg Hermann Ritter)の『物理日記』(1870年)にも記されています。ガノー(Adolphe Ganot)の物理学書でも,音の振動数を測定する装置として説明されています。本資料は,1846年設立のドイツ・ボンの化学実験機器メーカーC.GERHARDT製です。

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金沢大学資料館

金沢城からの大学キャンパス移転に際して、前身校から伝わる貴重な資料を長く保存・利用するため、1989(平成元)年に設置されました。
美しい形状の物理実験機器や、100年前のキノコの姿を今も観察できるキノコムラージュ標本などかつての教材が、現代では見て楽しい博物資料となって当館に収蔵されています。
100年前の医学生の勤勉ぶりがわかる時間割表などの文書資料、キャンパス内で発掘された考古資料も数多く保管しています。

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