所蔵 石川県埋蔵文化財センター

徳前C遺跡ほか出土 縄文土器・石器

公開状況
一部展示
時代
縄文時代早期末~中期前葉初頭(約7,500年~約5,500年前)
形態・種別
考古資料
地域
石川県鹿島郡中能登町徳前,七尾市三引町

石川県内の縄文時代の遺跡は約1,000ヶ所を数え,多くの土器,石器が見つかっています。
土器の出現により,肉や魚,イモ類や山菜,クリ・ドングリなどを「煮る(にる)」調理が可能となり,これまで以上に,食料の種類が増えました。これらの土器の形と文様は,時代により変化し,各地域で特徴をもつことから,当時の文化圏や交流を具体的に知ることができます。例えば,徳前C(とくぜんしー)遺跡の土器群(中期前葉初頭:約5,500年前)は,流れるような文様が特徴で,日本海側の福井県から新潟県にかけて,よく似た土器が見つかります。
また,縄文人は,石の特徴を十分理解して,日常の道具を巧みに作りました。海に面した七尾市三引(みびき)遺跡で見つかった石器には,調理具(磨石類・石皿),中・小型動物や鳥類の狩猟具(矢先につける石鏃(せきぞく)),漁網のオモリ(石錘(せきすい)),木を伐採・加工する工具類(磨製石斧など),イモなどの採集具(打製石斧)があります。
これらの土器・石器は,縄文人の生活や文化,交流を知るうえで,重要な資料となります。

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石川県埋蔵文化財センター

石川県の歴史と文化を伝える埋蔵文化財(遺跡)の発掘調査や出土品整理、報告書刊行を行うとともに、それらの成果を生かした展示や講座などを開催する開放型の施設として、1998(平成10)年に開館しました。
展示室には、テーマや時代別のコーナーなどがあり、県内各地の遺跡から発見された貴重な土器、石器などを見て、触れることができます。2001(平成13)年には、古代人の生活やワザをいつでも楽しく体験できる古代体験ひろばもオープンしました。
大人から子供まで、気軽に郷土の歴史を学びながら、文化財に対する関心と理解を深めることができます。

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