所蔵 石川県埋蔵文化財センター
八日市地方遺跡出土 石製装身具
- 公開状況
- 常設展示なし
- 時代
- 弥生時代中期中葉(紀元前約200年頃)
- 形態・種別
- 考古資料
- 地域
- 石川県小松市土居原町,日の出町,こまつの杜
八日市地方(ようかいちじかた)遺跡は,JR小松駅の東側一帯にひろがる北陸地方を代表する弥生時代のとても大きな集落遺跡です(遺跡の推定面積は18万㎡超)。
遺跡からは,小松市街地南方の丘陵部にある那谷(なた)・菩提(ぼだい)・滝ヶ原地区で産出する石材「碧玉(へきぎょく)」を使用した管玉(円筒形のビーズ)や,新潟県糸魚川付近で採取できる「ヒスイ」を使用した勾玉(まがたま)などの製作に関わる出土品が大量に見つかり,弥生時代の人たちの身を飾ったアクセサリ-の素材となる石製ビーズの一大生産地であることが明らかとなりました。
集落の中をゆるやかに蛇行しながら西(海側)へ流れる河川跡からは,ヒスイの垂飾をトップとして,その両脇に多数の碧玉製管玉が連ねたままの状態を残す「石製装身具」も見つかっています。時期は弥生時代中期中葉(紀元前200年頃)で,同時期頃と考えられる「柄付き鉄製ヤリガンナ」の約130㎝東側という近接した場所からの発見でした。
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石川県の歴史と文化を伝える埋蔵文化財(遺跡)の発掘調査や出土品整理、報告書刊行を行うとともに、それらの成果を生かした展示や講座などを開催する開放型の施設として、1998(平成10)年に開館しました。
展示室には、テーマや時代別のコーナーなどがあり、県内各地の遺跡から発見された貴重な土器、石器などを見て、触れることができます。2001(平成13)年には、古代人の生活やワザをいつでも楽しく体験できる古代体験ひろばもオープンしました。
大人から子供まで、気軽に郷土の歴史を学びながら、文化財に対する関心と理解を深めることができます。
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