所蔵 石川県埋蔵文化財センター

吉崎・次場遺跡ほか出土 青銅器

公開状況
常設展示なし
時代
弥生時代中~後期(紀元前3世紀~紀元後2世紀頃)
形態・種別
考古資料
地域
石川県羽咋市吉崎町,次場町,鶴多町,金沢市藤江北,小松市一針町

弥生時代,朝鮮半島から金属器として青銅器と鉄器が伝わりました。
石川県内では,青銅器として銅鏡や銅剣,銅鏃(どうぞく)などの他,銅鐸(どうたく)をまねたと考えられる小銅鐸が見つかっています。
銅鏡は,羽咋市吉崎・次場(よっさき・すば)遺跡から出土した,大陸製の「四螭文鏡(しちもんきょう)」の破片(長さ3.3㎝,幅3㎝)があります。割れた面を磨いて,破片でも大切に使われています。
銅剣と小銅鐸は,金沢市藤江B遺跡から出土しました。銅剣(写真右側)は,先端付近の小破片です(長さ約9.8㎝,幅約3㎝)。また,小銅鐸(写真左側)は,鈕(ちゅう)と身の多くを失っています(長さ6.2㎝)。2点とも河道から見つかり,水のマツリに使用したようです。
また,小松市一針(ひとつはり)B遺跡では,銅鏃をつくる土製鋳型(いがた)の外枠(長さ約15㎝,幅約5㎝)・とりべと工房跡が確認されています。県内では,羽咋市吉崎・次場遺跡の土製鋳型なども確認でき,青銅器製作の証拠が次第に見つかりつつあります。

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石川県の歴史と文化を伝える埋蔵文化財(遺跡)の発掘調査や出土品整理、報告書刊行を行うとともに、それらの成果を生かした展示や講座などを開催する開放型の施設として、1998(平成10)年に開館しました。
展示室には、テーマや時代別のコーナーなどがあり、県内各地の遺跡から発見された貴重な土器、石器などを見て、触れることができます。2001(平成13)年には、古代人の生活やワザをいつでも楽しく体験できる古代体験ひろばもオープンしました。
大人から子供まで、気軽に郷土の歴史を学びながら、文化財に対する関心と理解を深めることができます。

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