所蔵 石川県埋蔵文化財センター

宿東山1号墳出土 方格規矩鏡

公開状況
常設展示なし
時代
古墳時代前期(4世紀)
形態・種別
考古資料
地域
石川県羽咋郡宝達志水町竹生野

宿東山(しゅくひがしやま)古墳群は,能登半島の基部,宝達山地西麓の標高約40mの段丘上に立地します。前方後方墳2基,方墳3基,円墳4基からなる西支群と,前方後円墳1基,円墳2基の東支群により構成され,前方後円墳である1号墳が標高45mの丘陵最高所に前方部を北に向けて位置していました。
1号墳は,全長21.4m,後円部径15.8m,同高さ1.9m,前方部幅6.9mの小型前方後円墳であり,後円部中央に木棺(箱形木棺)直葬(じきそう)の埋葬施設が確認されました。埋葬施設からは方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)1面が見つかったほか,埋葬施設上面や周濠から二重口縁壺や高坏などの供(そな)えられた土器が出土しています。
方格規矩鏡は,径17.9㎝,重量530gで,鏡背に朱が塗布されています。文様は,外区が鋸歯文(きょしもん)と複線波文の組み合わせ,内区が四神文を主文とする,いわゆる複波鋸歯文縁四神鏡と呼ばれるものです。

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