所蔵 石川県埋蔵文化財センター
宿東山1号墳出土 方格規矩鏡
- 公開状況
- 常設展示なし
- 時代
- 古墳時代前期(4世紀)
- 形態・種別
- 考古資料
- 地域
- 石川県羽咋郡宝達志水町竹生野
宿東山(しゅくひがしやま)古墳群は,能登半島の基部,宝達山地西麓の標高約40mの段丘上に立地します。前方後方墳2基,方墳3基,円墳4基からなる西支群と,前方後円墳1基,円墳2基の東支群により構成され,前方後円墳である1号墳が標高45mの丘陵最高所に前方部を北に向けて位置していました。
1号墳は,全長21.4m,後円部径15.8m,同高さ1.9m,前方部幅6.9mの小型前方後円墳であり,後円部中央に木棺(箱形木棺)直葬(じきそう)の埋葬施設が確認されました。埋葬施設からは方格規矩鏡(ほうかくきくきょう)1面が見つかったほか,埋葬施設上面や周濠から二重口縁壺や高坏などの供(そな)えられた土器が出土しています。
方格規矩鏡は,径17.9㎝,重量530gで,鏡背に朱が塗布されています。文様は,外区が鋸歯文(きょしもん)と複線波文の組み合わせ,内区が四神文を主文とする,いわゆる複波鋸歯文縁四神鏡と呼ばれるものです。
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石川県の歴史と文化を伝える埋蔵文化財(遺跡)の発掘調査や出土品整理、報告書刊行を行うとともに、それらの成果を生かした展示や講座などを開催する開放型の施設として、1998(平成10)年に開館しました。
展示室には、テーマや時代別のコーナーなどがあり、県内各地の遺跡から発見された貴重な土器、石器などを見て、触れることができます。2001(平成13)年には、古代人の生活やワザをいつでも楽しく体験できる古代体験ひろばもオープンしました。
大人から子供まで、気軽に郷土の歴史を学びながら、文化財に対する関心と理解を深めることができます。
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