所蔵 石川県埋蔵文化財センター

加茂遺跡ほか出土 皇朝十二銭

公開状況
一部展示
時代
奈良・平安時代
形態・種別
考古資料
地域
石川県河北郡津幡町加茂・舟橋ほか

皇朝十二銭は,和同開珎(708(和銅元)年初鋳)にはじまり,乾元大宝(958(天徳2)年初鋳)にかけて,律令政府が発行した12種の貨幣(かへい)です。
石川県内では,現在までに津幡町加茂遺跡,小松市高堂(たかんどう)遺跡,加賀市敷地鉄橋(しきちてっきょう)遺跡などから,12種のうち8種(和同開珎,萬年通宝,神功開宝,隆平永宝,富寿神宝,承和昌宝,饒益神宝,延喜通宝)が見つかっています。出土点数は,和同開珎がもっとも多く,富寿神宝(818(弘仁9)年初鋳)以降は極端に出土点数が少ないことが特徴の一つです。また,全国的にも珍しい和同開珎の銀銭が,野々市市末松廃寺跡,津幡町加茂遺跡から各1枚出土しています。
出土した貨幣は,地鎮(じちん)などの祭祀の際に埋められたものが多く,貨幣としての流通よりも,祭祀的な側面が強いことが注目されます。また,羽咋市寺家遺跡のように「カミマツリ」の祭祀に,多種の貨幣が用いられているケースも注目できます。

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石川県の歴史と文化を伝える埋蔵文化財(遺跡)の発掘調査や出土品整理、報告書刊行を行うとともに、それらの成果を生かした展示や講座などを開催する開放型の施設として、1998(平成10)年に開館しました。
展示室には、テーマや時代別のコーナーなどがあり、県内各地の遺跡から発見された貴重な土器、石器などを見て、触れることができます。2001(平成13)年には、古代人の生活やワザをいつでも楽しく体験できる古代体験ひろばもオープンしました。
大人から子供まで、気軽に郷土の歴史を学びながら、文化財に対する関心と理解を深めることができます。

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