所蔵 金沢大学資料館
第四高等学校物理実験機器 日本魔鏡
- 公開状況
- 常設展示なし
- 時代
- 購入:1925(大正14)年頃
- 形態・種別
- 機器
- 地域
- 製造地 : 日本
第四高等学校で使用されていた教育実験用機器の一つです。本資料は,日本魔鏡で,「光学」に関する教育に使用されていました。鋳物(鉄製)の鏡で裏面には,「高」,「高砂」と松の絵が浮き彫りにされています。この鏡の表面に光をあてて,その反射光を壁に映し出して見ると,その中に裏面の文字や図柄が透き通って映し出されているように見えるという不思議な鏡です。鏡の裏面の文字や風景の模様は鋳造の際に作られます。次に鏡の表面の研磨の際に,厚さの違いができて,表面に僅かの凹凸が生まれます。これが凹面鏡の働きをして光を反射するために壁に像が作られるのです。このような魔鏡は,わが国で古くから作られていました。日本魔鏡として島津製作所目録に記載されています。製作者は,藤原義信という人物のようです。
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金沢城からの大学キャンパス移転に際して、前身校から伝わる貴重な資料を長く保存・利用するため、1989(平成元)年に設置されました。
美しい形状の物理実験機器や、100年前のキノコの姿を今も観察できるキノコムラージュ標本などかつての教材が、現代では見て楽しい博物資料となって当館に収蔵されています。
100年前の医学生の勤勉ぶりがわかる時間割表などの文書資料、キャンパス内で発掘された考古資料も数多く保管しています。
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