所蔵 石川県埋蔵文化財センター

浄水寺跡出土 「浄水寺」墨書土器・仏具

公開状況
常設展示なし
時代
平安時代前・中期(9世紀後半~10世紀後半)
形態・種別
考古資料
地域
石川県小松市八幡

浄水寺跡(きよみずてらあと)は,小松市東部の丘陵地に営まれた山間寺院です。堂舎(どうしゃ)は,湧水地「キヨミズ」がある丘陵を造成して築かれ,9世紀後半以降,停滞していた期間も含めると,約500年存続しました。
調査では,1200点を超える多量の墨書土器が出土しています。そのうち,約半数が寺名と寺の施設名を記したもので,寺名の「浄水寺」,僧坊を示す「南坊」「仁坊」などの文字が見えます。
また,宗教活動を支えた仏器も多く出土しています。水瓶(すいびょう)や多口瓶(たこうへい)は,仏前に水を供(そな)える容器です。鉢や高坏などは,供物を盛った容器と考えられます。
その他にも,灯りをともす灯明具(とうみょうぐ)や写経(しゃきょう)のための陶硯(とうけん)などがあり,僧の活動や生活をうかがい知ることができます。

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石川県の歴史と文化を伝える埋蔵文化財(遺跡)の発掘調査や出土品整理、報告書刊行を行うとともに、それらの成果を生かした展示や講座などを開催する開放型の施設として、1998(平成10)年に開館しました。
展示室には、テーマや時代別のコーナーなどがあり、県内各地の遺跡から発見された貴重な土器、石器などを見て、触れることができます。2001(平成13)年には、古代人の生活やワザをいつでも楽しく体験できる古代体験ひろばもオープンしました。
大人から子供まで、気軽に郷土の歴史を学びながら、文化財に対する関心と理解を深めることができます。

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