所蔵 宝達志⽔町埋蔵⽂化財センター
喜多家住宅
- 公開状況
- 展示中
- 時代
- 江戸時代後期
- 形態・種別
- 民俗資料
- 地域
- 宝達志水町
喜多家住宅は、加賀藩十村役を務めた喜多家の屋敷です。喜多家は新田氏の後裔を称し、寛永15年(1638)に羽咋郡北川尻村に移住したと伝えられます。その後、商人地主として発展し、寛政8年(1796)にはじめて十村役になって以降、代々十村役を務めました。
喜多家住宅の所在する北川尻は、宝達志水町の海岸部、砂丘地帯に位置しています。
海風を防ぐため、砂丘地を掘り下げた屋敷地の、屋敷林で囲まれた中に喜多家住宅が建てられています。
表門は、入母屋造・茅葺の長屋門です。富樫家の門を拝領したと伝えますが、主屋より古くはないと考えられています。
主屋は、切妻造・浅瓦葺の建物で、十村屋敷として整った座敷を備えています。喜多家が十村役を務めるようになった19世紀初期の建築と推定されています。
そのほか、道具倉は元禄8年(1695)、味噌倉は天明6年(1786)の建築で、ともに切妻造・浅瓦葺の土蔵です。
嘉永6年(1853)の加賀藩主前田斉泰の能登巡見時には本陣役を務めており、主屋の座敷部も改装されました。現在の喜多家住宅は、おおむね藩主を迎えた頃の様相を留めており、加賀藩農政を支えた十村役の屋敷として、その面影が偲ばれます。
昭和46年12月28日に国重要文化財に指定されています。
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宝達志水町埋蔵文化財センターは、町内出土の埋蔵文化財の保存管理、調査研究、展示公開施設として平成29年11月1日に開館しました。平成31年度に改修工事を実施し、令和2年6月から展示室を一般公開しています。1階は、町内指定文化財の写真パネルを展示しています。2階は、展示室1に縄文時代から戦国時代の町内遺跡の出土品を展示、展示室2は、地元の考古学研究者が保管していた資料、嵯峨井コレクションを展示しています。お近くまでお越しの際はぜひお立ち寄りください。
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