所蔵 宝達志⽔町埋蔵⽂化財センター

散田金谷古墳

公開状況
展示中
時代
6世紀後半
形態・種別
考古資料
地域
宝達志水町

 散田金谷古墳は、宝達志水町散田に所在する6世紀後半の円墳です。墳丘は、長径(石室主軸方向)21m、短径18.5mを計ります。埋蔵施設は、全長9.85m、玄室の長さ5.72m、奥壁幅2.65m、高さ2.76mの横穴式石室で、羨道と玄室の間に立石が配置されています。
 石室内からは、金環・銀環、須恵器、馬具などが出土しています。石室の中には、組合せ式の家形石棺が納められています。石棺は凝灰岩製で、外形の寸法が長さ2.3m、幅1.1m、高さ1.27mを計り、寄棟の屋根部に「千木」状の突起を削りだした蓋をもつ特殊なものです。
 北陸地方で最大級の全長約10mの横穴式石室と、蓋石の形状が屋根に「千木」をのせたような特異な形態の家形石棺を内蔵する散田金谷古墳は、能登の古墳時代後期では他に例のない貴重な古墳です。
 昭和57年1月16日に国史跡に指定されています。

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宝達志水町埋蔵文化財センターは、町内出土の埋蔵文化財の保存管理、調査研究、展示公開施設として平成29年11月1日に開館しました。平成31年度に改修工事を実施し、令和2年6月から展示室を一般公開しています。1階は、町内指定文化財の写真パネルを展示しています。2階は、展示室1に縄文時代から戦国時代の町内遺跡の出土品を展示、展示室2は、地元の考古学研究者が保管していた資料、嵯峨井コレクションを展示しています。お近くまでお越しの際はぜひお立ち寄りください。

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