所蔵 宝達志⽔町埋蔵⽂化財センター
末森城跡
- 公開状況
- 展示中
- 時代
- 15世紀後半~16世紀
- 形態・種別
- 考古資料
- 地域
- 宝達志水町
末森城跡は、宝達志水町のほぼ中央にある末森山(標高138.8m)に所在する能登屈指の山城跡です。能登と加賀・越中を結ぶ交通の要衝に位置しています。
確かな築城年代は不明ですが、発掘調査により土師器や陶磁器、砥石、碁石、鉄砲玉、鉄釘、銅銭などが出土しており、おおむね15世紀後半から16世紀に活動していた痕跡が確認できます。また、山中には複数の曲輪の土塁、堀のほか、虎口や馬出と推測される遺構、横矢の仕掛けが施された堀状の溝も確認されています。
文献では、天正5年(1577)8月の上杉謙信書状に「末守」と確認できるのが初見です(「末森」と記されるのは江戸時代)。末守城は上杉氏・織田氏に仕えた土肥親真の下で、羽咋郡の行政の中心として機能し、城下町も整備されました。親真の死後は前田氏の城となり、城将として奥村家福(のち永福)・千秋範昌らが派遣されました。同12年9月の末守城の戦いを経て、同14年に城下「末守町」が解体・移転されるころまでは、末守城も機能していたと考えられています。
平成3年10月4日に石川県史跡に指定されています。
本サイトに掲載しているテキスト・画像などのコンテンツ全般について、無断でのダウンロードやスクリーンショット、転用、転載等は禁止しています。

宝達志水町埋蔵文化財センターは、町内出土の埋蔵文化財の保存管理、調査研究、展示公開施設として平成29年11月1日に開館しました。平成31年度に改修工事を実施し、令和2年6月から展示室を一般公開しています。1階は、町内指定文化財の写真パネルを展示しています。2階は、展示室1に縄文時代から戦国時代の町内遺跡の出土品を展示、展示室2は、地元の考古学研究者が保管していた資料、嵯峨井コレクションを展示しています。お近くまでお越しの際はぜひお立ち寄りください。
〒929-1343 石川県羽咋郡宝達志水町小川ハ249番地1 Googleマップ
TEL 0767-28-5180
E-mail bunkazai@town.hodatsushimizu.lg.jp

